教育

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令和二年度学際融合教育 知のジムナスティック(高度教養プログラム)「産業科学特論」

  • 理工情報系
  • 産業科学研究所
  • 大学院生(博士前期)
  • 大学院生(博士後期)

授業科目など要旨

現代社会では、イノベーションを創出する博士人材の育成が強く求められていますが、従来のように科学技術を主体とした視点だけでなく、社会へのまなざしも必要とされています。このようなイノベーションを創出するためには、最先端の学術研究のみならず、産学連携/共創への展開、さらには未来社会を描く想像力も必要となります。つまり、文理を超越した超学際的研究(Transdisciplinary Research)と未来可能性(Futurability)という新しい知的態度が産業科学に求められていると言えます。
そこで本授業では、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)の方々を講師陣にお招きし、「持続可能な開発目標」(SDGs)を通して未来社会を構築する方法、さらにその実現に近づくための諸課題の解説をして頂きます。その上で、産業科学研究所の講師陣には、①最先端の学術研究から産学連携/共創研究への展開とその現実を産学連携担当と研究者から解説していただき、②社会実装を行うための事業化やベンチャー起業の事例を本人からケーススタディーとしてご紹介頂きます。そして、これらの講義を通じて、新産業創出や社会実装を提案・先導するために必要なスキルを習得します。

SDGs貢献可能性

本授業は、阪大SSIの方に協力して頂き、SDGsをキーワードとして文理融合を目指したものです。文系から、阪大SSIの講師が「SDGsの概要説明、SDGsを通した未来社会」を説明します。そして理系から、阪大産研の講師陣が「理系研究を社会実装する方法、理系研究からベンチャーへの道筋」を説明します。
修了した学生は、SDGs全ての項目が私たちの生活に密接したものであり、それを実現するためには科学技術・イノベーションが必須であり、さらに、それらを実現するためにはSDGsというキーワードが必要かつ有効なものであることを理解すると期待しています。

備考

研究力・研究成果の社会貢献を見据えると、文系・理系を問わず大阪大学の総合力を有効利用すべきだと考えていました。言い換えるならば、学内の垣根を超えて共創すれば、大阪大学は未来社会へ大きな貢献ができる。そのことを学生に実感・共感して頂きたく、このような授業内容を作りました。そして、そのような垣根を超える共通認識・目標として、SDGsを活用すべきというメッセージを学生に発信します。