研究
最終更新日:
地域資源と科学技術による減災・見守り
教授 稲場 圭信(人間科学研究科)
研究の概要
近年、自然災害が頻発し、大規模化している。災害時に、何が起き、何が不安で、何が必要かを検討し備えることが地域の安全安心につながる。そのために本共同研究は立ち上がった。大阪大学共同研究『ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくり』(2017年~)、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI )基幹プロジェクト「地域資源とITによる減災・見守りシステムの構築」(2018年~)において、「未来共生災害救援マップ」(略称「災救マップ」(http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/))と独立電源通信システム「たすかんねん」の開発・改良を進めてきた。
災救マップは、災害時の避難所混雑やインフラ稼働状況を伝えるwebアプリで、避難所、緊急避難場所、および寺社等あわせ約30万件のデータを持つ日本最大級の災害救援・防災マップである。
たすかんねんは、風力・太陽光発電によって発電・蓄電された独立電源を活用し、無線通信、照明、カメラ、給電等をできるようにしたシステムである。災害などによる停電時にも独自の通信網で外部との連絡ができる公共ネットワーク化を目指している。


社会実装に向けた将来展望
2019年には、一般社団法人地域情報共創センター(RICCC)を設立、社会実装を産官社学連携で進めている。(実装例:大阪大学グローバルビレッジ津雲台、鹿屋市、南九州市、大阪トヨタ自動車株式会社など)
担当研究者
教授 稲場 圭信(人間科学研究科)
※本学ResOUのホームページ「究みのAtoZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/c0a0l9/
キーワード
地域資源/宗教施設/科学技術/防災/減災/見守り
参考URL
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20210311_w01/index.html
https://riccc.or.jp/about/overview/