研究

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紛争研究

松野 明久(国際公共政策研究科)

  • 人文学社会科学系
  • 国際公共政策研究科

取組要旨

紛争研究の射程は本来広いが、本研究においては紛争分析と紛争解決を主たるテーマとしている。紛争分析は紛争の原因や要因を明らかにする研究であり、紛争解決の糸口を見いだすために必要な現状の分析を行うものである。一方、紛争解決は具体的な解決事例を比較研究し、解決成功の鍵を見いだす研究である。これまで東ティモールの紛争史の研究や冷戦期インドネシアの残虐行為(1965年事件)に関する事実調査を行い、著作・論文を日英両言語で発表してきた。現在、パレスチナ、西サハラ、フィリピン(共産党ゲリラとの紛争)、パプアの4紛争地域に関して紛争分析を行っている。いずれも膠着状態に陥った長期紛争であり、動きがなかなか見えない中で、紛争がもつダイナミックスのベクトルを見定めることが目的である。また、紛争解決は実践的な分野でもあり、実際に紛争地を訪れ当事者から聞き取りを行い、紛争解決を実践している海外の団体や研究機関を訪問し、それらの動向を把握しようとしている。民族自決は紛争の底流にある重要なトピックであるがその理論的動向も追っており、論文として発表している。

研究成果・インパクト

紛争研究はSDGsの目標16の実現に直結し、本来実践と深く結びついた分野である。本研究も紛争解決にインパクトを与えることを目指している。研究は真実の探求や事例の比較研究による視点の開拓、理論の構築を主とするものであるが、それらがめざす紛争の解決はそれ自身命を救うことに貢献する他、個人や社会が負った傷の修復と社会の再活性化に役に立つ。研究者自身も、国際機関や開発援助機関、民間団体のそうした活動に参加することでより直接的な貢献が可能であり、またメディアを通じた発信で平和創出のプロセスに有効に関与できる機会も多い。

担当研究者

松野 明久(国際公共政策研究科)

備考

大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)の共生対話の構築プロジェクトとも連携しており、大学としての社会貢献に結びつける努力をしている。また、研究者は、国連ミッションへの参加、平和構築事業への参加、援助プロジェクトの専門家派遣事業への参加など、国際的な紛争解決・平和構築の実践にも携わってきた。さらに、民間団体の平和創出事業にも携わり、一緒に活動を行うことで研究サイドからの貢献にも努めている。

キーワード

紛争 紛争分析 紛争解決 平和構築

応用分野

国際関係論 国際政治学