教育 (Education)

最終更新日:

薬理学・免疫学

  • 医歯薬生命系 (Medical, Dental, Pharmaceutical and Life Sciences)
  • 薬学研究科・薬学部 (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, School of Pharmaceutical Sciences)
  • 大学学部生(学士) (Undergraduate student (Bachelor's Degree))

授業科目など要旨

 薬理学は、薬物と生体との関わりを分子レベルで明らかにすることを目的としており、その基本原理は、疾患の分子病態に基づく創薬に重要である。したがって、薬理学は疾患克服の基盤となる創薬において、その学術的な根幹を示しているものといえる。また、薬物の薬効発現の仕組みの理解は、臨床で用いられる医薬品の適正使用と有害リスクの理解に不可欠である。
 免疫学は生命科学の中でも特に重要な分野である。免疫系は生体の恒常性を維持する上で必須の機能を演じており、また免疫担当細胞やその細胞から産生される液性因子サイトカインは他の生体細胞の機能をも制御している。さらにこれらサイトカインや抗体は生命科学研究や臨床にも応用されている。そこで本授業では、免疫担当細胞が巧妙に繰り広げる正常な免疫応答を探り、その異常が原因で起こる免疫疾患について知識を深めていく。さらに、免疫反応を利用した様々な研究手法や治療・予防法を理解する。
 このようにこれらの科目では、高度の専門性を支える知識や能力の獲得を目指している。

SDGs貢献可能性

目標3(すべての人に健康と福祉を)においては、上述の通り、疾患克服のための創薬、臨床での医薬品の適正使用、さらには生体と薬物(化学物質)との関わりを明らかにする学術的な知識や能力を涵養することにより、本目標の達成に貢献する。また、目標4(質の高い教育をみんなに)の達成には、優れた教育者の養成が前提であり、本科目は高等教育のみならず広い範囲の教育現場で活躍する人材育成を通じて、このSDGに寄与する。