教育 (Education)

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原子力規制人材育成事業:共創的放射線教育プログラム(CREPE)

  • 理工情報系 (Science, Engineering and Information Sciences)
  • 核物理研究センター (Research Center for Nuclear Physics)
  • 全学・学際など (University-wide, Interdisciplinary, etc.)
  • 放射線科学基盤機構 (Institute for Radiation Sciences)
  • 全学教育推進機構 (Center for Education in Liberal Arts and Sciences)
  • 社会技術共創研究センター (Research Center on Ethical, Legal and Social Issues)
  • COデザインセンター (Center for the Study of Co* Design)
  • 安全衛生管理部 (Department of Safety and Hygiene)
  • 大学学部生(学士) (Undergraduate student (Bachelor's Degree))
  • 大学院生(博士前期) (Graduate student (Master's Program))
  • 大学院生(博士後期) (Graduate student (Doctoral Program))

授業科目など要旨

「福島復興」や「原発問題」をはじめとする現代社会における様々な問題は、その原因が多岐の分野に跨る複雑な背景をもっており、ひとつの学問領域を修めただけでは解決に向かった効果的なアプローチは難しい。本教育プログラムでは、「福島県浜通り地区環境放射線研修会」を入り口として、「放射線」を題材とした部局横断的教育により、原子力規制分野を始めとして様々な分野で活躍できる人材育成を行うことを目的としている。このプログラムでは、どのような自然災害が起こり、人々がどのような振る舞いをするかを考える想像力、未曾有の災害に対するこれまでにない新しい対処法を考えだす創造力、さらに、様々な利害や価値観の渦巻く社会の中で問題解決する市民性を身につけられるようになっている。また、様々な社会的課題を解決に導くために必要な、知的好奇心をもち分野横断的に協働で挑戦する姿勢も養えるようになっており、多様な[知]を融合して新しい「知」を生み出せる人材が育つようなプログラムになっている。

SDGs貢献可能性

この教育プログラムには文系・理系を問わない多様な分野の学生が参加するが、プログラムを修了した学生は、「放射線」を通じて自然科学および人文科学・社会科学の素養を身につけ、SDGsに関わる様々な分野の社会的課題に、自発的に取り組み解決できるようになる。特にプログラムの中にある「福島県浜通り地区環境放射線研修会」においては、人との交流を通じて、想像力豊かで市民性を備えた人物が育つと考えている。その中で人間の「いのち」だけでなく多様な生命の「いのち」も考えながら共創的に社会的課題に取り組む人物が育つと考えている。

備考

放射線科学基盤機構・核物理研究センターを始めとする多様な部局が協働的に行う「福島県浜通り地区環境放射線研修会」の実習科目では、福島第一原子力発電所事故の被災地である飯舘村や大熊町を実際に訪れ、環境放射線線実習を行い、地元の人との交流を行い、被災地の見学も行っており、「いのち」について五感を通じて考えるようになっている。