教育 (Education)
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高度副プログラム「世界の言語文化とグローバリゼーション」
授業科目など要旨
本プログラムは、グローバリゼーションの影響をうける市民社会のあり方と現代社会が直面する社会問題(戦争、紛争、テロリズム、人種、ジェンダー、障がい、社会格差)や環境問題(気候変動、災害、感染症、廃棄物、人と自然の共存)などを含む様々なテーマについて、文学・表象芸術・舞台芸術・映像・メディアの言語文化的分析、社会事象の歴史政治的な分析やフィールドワークなどを通して学び、グローバリゼーションの世界システムについて、学際的な視座から、地域を超えて共に考える機会を提供します。また、様々な地域や時代の言語文化と社会事情について、文学や表象の分析を通して内から深く学ぶことにより、私たち個人の生の実現を妨げる様々な構造的暴力を批判的に検証すると同時に、異なる価値観や思考と共に現代を生きるためのサステナブルでオルタナティブな社会の可能性を模索し、現代社会の抱える様々な課題の解決を探求するための広い視野と知の構築、国際性の涵養を目的とします。
SDGs貢献可能性
文学や芸術を通して、社会的弱者や障がい者、さらには人間以外の種といった「他者」の視点で世界を見つめ直すことを学び、また、様々な地域や時代の言語文化と社会事情をフィールドワークも含めて学ぶことで、私たちの生きる世界を複眼的に理解し、真の多様性と他者性を孕んだ惑星に共生する方途を探究するための広い視座と知を構築することができます。将来、社会福祉や教育研究、NPOやNGO、国際機関や企業で活躍する学生が、文理を問わず、本プログラムで得た成果を自らの専門分野で実践し、様々な現代社会の課題に取り組み、文化の<共創>に貢献することを促します。
備考
特定の地域、あるいは複数の地域の言語文化に精通する教員によって構成される本プログラムは、個別科目とリレー講義を含めた約50名の教員からなる部局横断的、領域横断的なプログラムです。本プログラムの複数の構成員は、これまでにも、学部・大学院の授業への海外アーティストの招へい、「学問への扉」での学生との共同作業、高校生や一般市民を対象とした公開講座や放送大学などの生涯学習の場の提供、地方自治体や大阪大学21世紀懐徳堂などのアウトリーチ活動の場での講演会やワークショップの開催、大学主催の研究交流会でのNGO・NPOやメディア関係者との交流、といった様々な活動を行ってきました。今後も本プログラムの受講生に授業のテーマと関連する一般公開の行事への参加を奨励することで、専門家のみならず一般市民との交流の中で、共に考える「共想」の機会を「共創」へとつなげること、本プロジェクトで学んだ本学の学生が社会に出て、自らが発信者として活躍することを促進します。