教育 (Education)
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全学共通教育科目「スポーツ実習A(健康処方)」
授業科目など要旨
健康・スポーツ教育科目は、「健康と体力、そして身体運動に関する幅広い知識を修得し、自主的、合理的に生涯にわたって自身の健康管理と運動、スポーツ活動を行うための教養と実践力を学ぶ」ことを目的とする科目である。その中のスポーツ実技を中心とする科目「スポーツ実習A」は1年生全員が履修する必修科目であるため、障がい等により通常授業の履修が困難で配慮を要する学生も、他の学生と同等な質の授業を受けられる仕組みづくりが不可欠である。そこで当科目では、平成6年度の健康・スポーツ教育科目開設当初から、配慮を要する学生のための健康処方クラスをスポーツ実習A内に開講し、学生の障がいの状況に応じた授業内容を実施している。最近では平成29年度9名、平成30年度3名、令和元年度4名、令和2年度1名が履修(登録)している。また、平成28年度からは科目内に学生配慮検討委員会を設置し、学生相談、履修対応、教員への連絡、評価について検討する体制が整っている。
SDGs貢献可能性
スポーツ実習A(健康処方)を履修する学生には、一時的なケガや疾病のほか、先天的な障がいや精神的な不調など様々な事情がある。そのため、学生本人との相談により状況を正確に把握したうえで、授業の実施内容を適宜柔軟に決定している。これにより、当該科目を履修した学生は、どのような状況下にあっても不公平感、不平等感をもつことなく他の学生と同等な質の実習系授業を受けることができ(包摂的かつ公正な質の高い教育を提供)、生涯スポーツの重要性を体験的に学ぶことができる(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活の確保と福祉の促進)。また、このような経験を持つ人間を少しでも増やしていくことこそが、「誰一人取り残さない」という社会意識を形成する上で不可欠である。