教育

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福島県浜通り環境放射線研修

  • 理工情報系
  • 核物理研究センター
  • 全学・学際など
  • 放射線科学基盤機構
  • 大学学部生(学士)

授業科目など要旨

東日本大震災およびそれに伴う福島第一原子力発電所事故により被害を受けた福島県浜通り地区を訪れ、環境放射線を自分たちで測定することで福島の実情を自身の体験を通じて理解する(科学リテラシーの習得)。また、廃炉作業が進行中の福島第一原発、いまだに大部分が帰還困難区域である大熊町や双葉町、居住地のほとんどが除染を完了し住民の帰還が進んでいる飯舘村、以前に近い生活を取り戻している福島市街地などを視察し地元の方と意見交換することで、震災時の様子やそこからの復興の過程を知り、放射線による直接の影響やそれから派生した人文社会的問題を見聞する(社会リテラシーの涵養)。さらに、講義で修得する放射線の自然科学的な知識や、大規模事故にかかわる人文社会的な問題に関する知識とあわせ、学生間の議論を通じて復興に対して自分たちや国にできることを考える。

SDGs貢献可能性

東日本大震災および福島第一原子力発電所事故に関わる、さまざまな専門性をもった講義および実習群からなる質の高い教育をうけた学生は、エネルギー問題や被災地の長期的まちづくりについて、複眼的な知識と思考力、想像力と創造力を習得する。大規模原子力災害というひとつの複雑な問題について深く掘り下げて思考した経験は、他の社会問題解決へ生かすことに繋がり、日本の将来をになうリーダーとしての資質を持った人材となる。

備考