教育 (Education)

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在日外国人をとりまく現状と課題を考える/外国にルーツを持つ子どもの現状と課題を考える

矢元貴美、近藤美佳(人文学研究科 外国学専攻)

  • 人文学社会科学系 (Humanities and Social Sciences)
  • 人文学研究科・文学部・外国語学部 (Graduate School of Humanities, School of Letters, School of Foreign Studies)
  • 大学学部生(学士) (Undergraduate student (Bachelor's Degree))
  • 大学院生(修士) (Graduate student (Master's Program))

授業科目など要旨

近年、中長期的に日本に滞在する外国人が増えており、それに伴い日本で学び育つ子どもたちも増えています。本授業では、在日外国人やその子どもたちが日本で生活を送るにあたり直面し得る課題について知り、考えます。さまざまな課題を事実や知識として理解するだけではなく、当事者や支援現場等に携わる人々の声を聞いて共感を深めたり、ディスカッションやグループワークを通して他の受講生と意見を交わしたりすることで、社会課題を自分ごととして捉えていきます。外国の言葉と文化を専門的に学ぶ者として、これらの課題にどう向き合い得るか、どう向き合うべきか、自分なりの考えを形成することを目的としています。

SDGs貢献可能性

この授業を通して、学生は、社会的に強い立場に立つ・弱い立場に置かれるとはどういうことか、その間に生じ得る不便さとは何か、そうした不便さをどのように解決するかを考えることとなります。この過程により身に着く、言語や文化のちがいによって生じる不便さに立ち向かう姿勢は、「誰一人取り残さない」社会の形成に貢献し得るでしょう。また、自身の専門性を活かして誰かの役に立ちたいと望む学生や教育・福祉関連の職業を志す学生は、在日外国人やその子どもたちの支援に携わる際の心構えを養うことにもなります。

備考

対象の課程:学士、修士

本授業は、フィリピン言語講義I、アジア言語構造論XI、東南アジア社会文化演習Ⅱ(D)の合同授業です。
特に関心の強い受講生には、外国にルーツを持つ子どもが在籍する学校や国際交流協会等でのボランティア活動を紹介することもあり、学生と支援現場との実際の交流の機会を確保しながら授業を行っています。