教育 (Education)
最終更新日:
◆学士:環境医学・公衆衛生学、環境医学・公衆衛生学実習 ◆修士:国際感染症学、国際健康政策学 (◆Bachelor: environmental medicine and public health, environmental medicine and public health practice ◆Master: international infectious diseases, international health policy)
授業科目など要旨
◆学士:環境医学・公衆衛生学(実習)
⇒環境医学は社会医学の一領域で、社会環境の由来する様々な要因と疾患との関連を解明することで、人々の疾病罹患を抑え、健康レベルを改善するための、人間を対象とする学問である。アプローチの仕方として、人間を個別の対象としてではなく、種々の特性に応じて分類された集団として扱う集団科学(疫学)の手法を用いる。集団科学の基本的な考え方をマスターした上で、環境保健・産業保健を中心とする内容をカバーする。
一方、公衆衛生学は、地域で生活するすべての人々の健康問題に関わる学問分野である。医学的な解決方法だけではなく、社会の仕組みや制度をもって解決を目指す点に特徴がある。
現実の題材をもとに実習を進めることにより将来直面する種々の保健課題の対応力を身につける。
◆修士:国際感染症学、国際健康政策学
【国際感染症学】⇒輸入感染症を除けば、温帯にある日本では熱帯感染症の患者に遭遇することはほとんどない。しかし、日本にも昔マラリアがあったということを知っている人は少ない。感染症は、薬によって治すのみではなく、公衆衛生学的なアプローチを行うことも重要である。国際感染症の講義では、途上国を中心とする国々の感染症の状況を知り、その原因について考察することで、国や地域の医療の問題を理解することを目的とする。感染症の広がる原因は、医学的なことだけではなく、経済状態、教育の普及率、生活インフラの整備状況など多方面の要素に影響を受ける。すなわち、感染症を学ぶことは、医学的であるばかりではなく、社会学的なアプローチを身に着けることであり、それによって、問題解決能力を涵養することになる。
【国際健康政策学】⇒公衆衛生の定義は国際的に共通である。しかし、健康政策については、国家体制、国と自治体の関係、企業・民間の位置づけられ方や関与度合い、市民の参画の仕方などにより異なったものとなっている。授業では、公衆衛生制度を最初に誕生させたイギリスの健康政策の歴史と現状と比較しながら現在の日本の健康政策と公衆衛生体制について学ぶ。近年、健康政策の範囲は、不衛生や貧困対策、感染症対策から災害時の被災者支援、暴力・虐待・移民・難民の健康の保護などに拡がってきている。健康政策に求められる健康問題の解決には医学領域の知識や手段だけではなく、社会を構成している様々な組織・団体との協働・連携が必要となっている。授業では、健康問題を問題解決するための政策を欧米社会の現状を比較して学び、健康問題を解決する能力を涵養することを目的として進める。
SDGs貢献可能性
◆学士:医学部医学科では「医師」と「医学研究者」を養成します。どのような医師を目指すにせよ、人から安心され信頼される人格をもつことが基本中の基本です。そのためには、「幅広い俯瞰力」や「高潔な倫理観」をもって「正しい判断」をすることが求められます。一方、「医学研究者」に求められるものは、現在の知識をさらに塗り替えていくような斬新な発想です。このような幅広い医学の知識により、国際社会に生きる人として、難病に苦しむ患者さんを救える医師として、そして世界の医学界を牽引し活躍できる医学研究者として、すべての人に健康的な生活を確保しうる人物として大きく羽ばたいていくことが期待できます。
◆修士:医学系研究科医科学専攻の公衆衛生学コースや死因究明学コースにおける「国際感染症学」や「国際健康政策学」を修了した学生は、「社会の人々の健康を増進し、疫病の負担を軽減し、健康水準の格差を是正し、地域、国、地球レベルの健康への脅威に対処するための組織的な活動を実践・評価する」学問である公衆衛生学や、「社会科学的な知識や考え方も取り入れながら多次元的に健康問題取り組む」学問である環境医学に関わることで、すべての人に健康的な生活を促進しうる人物として社会に進出することが期待できます。
備考
【対象の課程(詳細)】
◆学士:環境医学・公衆衛生学、環境医学・公衆衛生学実習
◆修士:国際感染症学、国際健康政策学
