教育 (Education)
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マチカネゼミ(学問への扉)「環境にやさしい材料の設計」
授業科目など要旨
本授業の中で、「環境にやさしい」とは何か?について考え、「SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)」に貢献できる材料の設計について考察した。具体的には「環境」を自然のみならず人や社会の営みも含めた枠として捉え、持続可能な未来社会の実現につながる「環境にやさしい」材料のあり方を学生自ら議論し提案する機会を設けることを意図し、以下の構成で、教員からの話題提供と学生間のディスカッション、グループ毎発表による授業を行った。①原料→部品→製品→消費→廃棄物orリサイクルまでのライフサイクルの理解と自然、人、社会を含めた「環境」への負荷を減らすアイデアの検討、②資源の採取および廃棄物(都市鉱山)からのリサイクルの学習、③環境にやさしいエネルギーの作り方・使い方の学習、④グループ討論(①~③に関わる社会的背景も含めた「環境にやさしい」新たな材料の製造プランを発表し、SDGsの目標をどれだけ多く満たせるか討論)
SDGs貢献可能性
本授業をきっかけとして、受講した学生が「将来にわたって持続可能な社会」を実現するために必要なSDGsの理念を理解するとともに、身の回りにある材料・製品のライフサイクルにおける自然・人権・社会における具体的な諸問題の一端を把握できた。SDGsの達成に貢献する「環境にやさしい」材料の設計は、専門分野を問わず誰もが携わるべき課題であることを自覚し、今後それぞれの学部で専門的な学びを深めていく中で、各自の専門知識を活かして、SDGsに関わる課題解決のアイデアを模索し続けることで、大阪大学の理念である「いのちにむきあう」高度な人材として活躍できると期待される。