教育 (Education)

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マクロ経済分析2(経済成長と環境)

  • 人文学社会科学系 (Humanities and Social Sciences)
  • 社会経済研究所 (Institute of Social and Economic Research)
  • 大学院生(博士前期) (Graduate student (Master's Program))
  • 大学院生(博士後期) (Graduate student (Doctoral Program))

授業科目など要旨

SDGsの目標が有機的に相互関連していることを理解し、ロジカル・シンキングの技術を身につけます。気候変動(目標13)の背景には、エネルギー消費の問題(目標07)があり、クリーンエネルギーを普及させるには、技術革新(目標09)と同時に、多くの人がそれを採用できるようにするための教育(目標04)が必要になる。しかし、技術投資や教育を普及させるためには、貧困の問題(目標01)を解決しなくてはなりません。こういった問題の相互関連を、経済モデルを用いて分析する手法を学びます。
取り扱う主なトピックは、1. 環境悪化と成長の限界、2. ローカルな公害と健康被害、 3. グローバルな温暖化と自然災害、 4. 天然資源と経済成長、 5経済成長の持続可能性、等です。さらに、受講生の希望により2020年度は、教育とクリーン技術採用の関係、省エネ技術開発や、社会的割引率と最適な環境政策の関係も学習しました。

授業で用いた図を末尾に添付しました

SDGs貢献可能性

政府や国際機関に就職し、実際の政策立案に携わって、気候変動の防止・環境の改善や技術革新の促進、といったSDGsに貢献する学生が出てくることを期待しています。また、経済学・環境学の研究者になり、データ・理論を用いてさらに目標達成のための研究を進めることにも役立ちます。
経済成長により、公害や温暖化ガスの発生し、環境に悪影響を与えることがあります。一方、環境が悪化するとき、健康被害や、災害の発生により、経済活動にも悪影響があります。問題を解決するための政策立案の際には、このような経済成長と環境の相互関係を理解することが必ず必要です。そのために、経済学のモデル分析の手法を身に付けた人材を送り出すことで、SDGsの達成に貢献できると考えています。

備考