教育

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データ関連人材育成関西地区コンソーシアム医療データ基礎実践コース、高度AI人材育成プログラム

  • 全学・学際など
  • 数理・データ科学教育研究センター
  • 大学院生(修士)
  • 大学院生(博士前期)
  • 大学院生(博士後期)
  • 社会人

授業科目など要旨

近年の測定技術の進歩に伴い、医学・生命科学を定量的に解析・理解し、ヒトの病気の診断や治療に活かす機運が高まっている。数理科学は、医学を定量的に扱うための有力な手段の一つであり、特に生理学の領域において重要な研究方法として用いられてきた。今世紀に入り、分子・細胞レベルの生命科学と融合し、システム医学・システム生物学として花開いている。
二つのコースでは、数理の道具(主に微分方程式と生命情報学)を用いて、ヒトの正常と異常(生理学と疾患)の理解を試みる。関西地区コンソーシアムでは、著名なシステム生物学者のUri Alon教授が2019, 2020年度に行っている、システム医学入門の講義(YouTubeで視聴可能)および資料(講義ノートが公開されている)をベースにして、若干の追加題材を補う。高度AI人材ではアミノ酸配列に関する生命情報学を教授し、実データを用いた解析ツールを習得する。

SDGs貢献可能性

講義の中で、covid-19の感染の数理モデルを扱い、どのような方法で感染の広がりを抑えられるかについて、いくつかの方法を議論した。
Withコロナの時代にあって、疾病を正しく理解し感染を抑制する方法を議論することは、学生にとって世界的規模で健康と福祉を考えることにつながり、疾病対策での不平等を減らす思考を促すものであると考える。

備考

対象の課程:修士、博士、社会人