教育 (Education)
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数値計算法基礎,応用数理学 7 等
授業科目など要旨
計算機技術の発展により,数学教育・研究の多くの場面で現実的な数式処理や簡易数値解析等のオンライン計算,コンピュータ支援技術が利用できる.専門家はこれらの技術により成果を得られる.しかし,ハードウェア・ソフトウェア準備等リテラシー部分のハードルから,こうした支援技術が効果を発揮する数学学習初心者や大学学部学生,大学院生,純粋数学者は現実は支援を得にくく,これは社会的な不利益である.こうした問題への取り組みは既に継続的に行われているが(例としてはソフトウェア Mathematica や Matlab 等をキャンパスライセンスで広範囲に利用できるようにするなど),われわれの取り組みは,ハードウェア・ソフトウェアの自力構成が不要なオンライン計算を想定し,利用料等が本質的には無料な Julia および JupyterHub という技術によりこれを浸透させようというものである.
SDGs貢献可能性
数学および数値解析系のオンライン計算,コンピュータ支援技術が必要な学習者に現実的に広く届くようになれば,これは理数系高度教育における質の高い教育に大きく寄与すると考えられる.また,この寄与を受ける受益者に要求される基礎技術や費用が大変に低くて済むことから,教育においての不平等をなくし,誰ひとり取り残さないす目的への取り組みの一端ともなるであろう.