教育
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全学共通教育科目「震災の知・復興の知」
授業科目など要旨
2011年に発生した東日本大震災を主題に、震災の経験を踏まえ、震災からの復興のありかた、復興にむけた課題について検討することを主題とした授業である。授業前半では、復興の現状と課題について、現地で災害ボランティアの活動を行ってきた学生団体による報告や、福島第一原子力発電所事故による環境放射線の問題に取り組んできた研究者による講義、住民参加に取り組んできた研究者による講義などを行う。それを踏まえたうえで、授業後半では、受講生が震災からの復興にむけた課題についてグループで調査・検討を行い、課題解決ための方策について検討しその成果について発表を行う。2020年度は、災害の記憶の継承、被災地の子供の心のケア、風評被害と教育などがグループ発表のテーマとしてとりあげられた。
SDGs貢献可能性
震災からの復興では、被災した地域社会の持続可能な発展が重要な課題である。本授業では、アクティブラーニング型の教育により東日本大震災の経験を学ぶことをとおして、震災後の地域社会の発展に関心をもち、その際の課題について認識を深めるとともに、その解決にむけて学生が主体的に考える経験を培うことが期待される。共通教育科目であり受講生の多くが学部1回生であり、授業後に被災地を訪問した受講生もおり、その後の専門科目の学習をSDGsの課題と関連づけて取り組むことに寄与することも期待される。

