教育 (Education)
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大阪大学MOOCプロジェクト (Osaka University MOOC Project)
権藤 千恵(全学教育推進機構/ スチューデント・ライフサイクルサポートセンター) Gondo Chie (Department of Teaching and Learning Support, The Center for Education in Liberal Arts and Sciences Center for Student Success Research and Practice)
授業科目など要旨
MOOC(Massive Open Online Course、大規模公開オンライン講座)とは、世界中の人々が、オンラインを通じて大学等の講義をいつでもどこからでも受講できるプラットフォームのことである(図1)。
大阪大学MOOCプロジェクトでは、大阪大学の質の高い研究・教育を世界へ発信するために、2014年3月にMOOCプラットフォームの一つであるedXに加盟し、英語を基本言語としたオンライン講座の制作を行ってきた。2015年に配信を開始した最初のMOOC講座「The Immune System: New Developments in Research – Part1(免疫学講座)」は、免疫学の基礎知識のほか、坂口志文特別栄誉教授による制御性T細胞に関するレクチャーなど、最先端の研究結果を含む高度なトピックを提供し、累計で約38,000人の受講生を獲得した(図2)。
本プロジェクトではこのように、免疫学講座を含む7講座の配信を通じて、世界各国の受講生に向け広く教育コンテンツを提供し、2015年の開始以来約12万2,000人の受講者を獲得してきた(図3)。2025年現在、MOOCプロジェクトでは、国内向けのJMOOC及び海外向けのedX講座の制作配信支援のほか、学内外に向けたオンライン・レクチャー・ビデオ制作支援やYouTube等での学術コンテンツの動画配信支援を継続的に行っている。
大阪大学MOOCプロジェクトホームページ https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/mooc/
大阪大学edX https://www.edx.org/school/osakaux


SDGs貢献可能性
MOOCは、SDG4(教育目標)において、すべての子どもが質の高い教育を受けるためのプラットフォームとして、ICTインフラの整備とともにその役割が期待されている(UNESCO 2018)。また、高等教育においても、アジア太平洋地域でMOOCプラットフォームを担う国や研究機関がネットーワークを構築し、高等教育における教育及び学習の質の向上に資するための取り組みが進められている(UNESCO Bangkok 2018)。
MOOCの大きな特徴は、誰もが時間や場所を問わず無料で受講できるICT教育を実現している点にある。大阪大学がMOOCの制作・配信を実施し、最先端の研究を担う研究大学の質の高い研究・教育を世界中の人々へ提供することで、SDG4(質の高い教育をみんなに)の達成に貢献することが期待できるといえる(図3)。

