教育 (Education)
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大阪大学MOOCプロジェクト
授業科目など要旨
MOOCとはMassive Open Online Courses(大規模公開オンライン講座)のことで、世界中の多くの人々が、大学等の講義をオンラインを通じていつでもどこからでも受講できる仕組みのことである(図1)。大阪大学MOOCプロジェクトでは、大阪大学の質の高い研究・教育を世界へ発信するために2014年3月にMOOCsプラットフォームの一つであるedXに加盟し、英語を基本言語としたオンライン講座の制作を行ってきた。これまでに6つのMOOCコースの配信を通じて、各国・地域の受講生(約90000人)に向けて広く教育を提供している(図2)。2021年現在では、よりボーダーレスな取り組みとして、大阪大学の正規科目でedXのオンライン講座のプラットフォームの活用支援や、ASEANキャンパスや留学生科目のオンライン授業の講義ビデオ制作の支援などを行っている。
SDGs貢献可能性
MOOCは、SDG4(教育目標)において、すべての子どもが質の高い教育を受けるためのプラットフォームとして、ICTインフラの整備とともにその役割が期待されている(UNESCO 2018)。また、高等教育においても、アジア太平洋地域でMOOCプラットフォームを担う国や研究機関がネットーワークを構築し、高等教育における教育及び学習の質の向上に資するための取り組みが進められている(UNESCO Bangkok 2018)。
MOOCの大きな特徴は、誰もが時間や場所を問わず無料で受講できるICT教育を実現している点にある。大阪大学がこのMOOCを配信することで、最先端の研究を担う研究大学の質の高い研究・教育を世界中の人々へ提供することにより、SDG4(質の高い教育をみんなに)の達成に貢献することが期待できる(図3)。