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11月23日、(公財)千里文化財団主催「人類・いのち・万博 1970から2025に向けて」シンポジウムにおいて、西尾総長が「すべての『いのち』が輝く社会実現への共創活動」と題した提言を行いました!
「EXPO‘70」が生み出したレガシーである万博記念公園と国立民族学博物館が協働して、日本万国博覧会記念公園シンポジウム2021「人類・いのち・万博 1970から2025に向けて」(公益財団法人千里文化財団主催)を11月23日、同博物館で開催し、会場とWEBとで多くの人々が視聴しました。これに大阪大学の西尾章治郎総長も登壇し、 「すべての『いのち』が輝く社会実現への共創活動」と題して提言を行いました。
西尾総長は提言のなかで、2025年大阪・関西万博に向けた本学の取り組みとして、まず「『いのち』について世界の人々と共に考え、対話し、未来社会を構想していきます。SDGsの理念に基づき、その目標の2030年、さらに先のBeyondを見据えたソフトレガシ―となる『いのち宣言』を策定していきたい」と述べました。第2に「志を一にする海外の大学とのグローバルな共創を進めます」と、実績を踏まえながら展望しました。
そして最も重視する3番目の活動として「次代を担う若者や学生が参画し、若者の視点で未来を構想する取り組み」を挙げました。4月30日に本学で開催したシンポジウム「パートナー サミット」では、連携先の6大学の学生と約5か月間にわたって「未来のリーダーとしての学生の役割」というテーマで共に考え、議論した内容を発表した成果を紹介。学生たちが、分断や格差などの社会問題に取り組むため“Unity”をキーワードにしていることなども述べました。
最後に本学の「国立大学法人大阪大学」「産業科学研究所」「社会ソリューションイニシアティブ(SSI)」3者が、万博協会の「共創パートナー」に登録して活動している状況も示しました。
続いての提言として、ウスビ・サコ・京都精華大学長が「万博におけるアフリカ表象」、山極壽一・総合地球環境学研究所長が「人類の進化といのちのつながり」、井上章一・国際日本文化研究センター所長が「オリンピックと万国博」とそれぞれ題して発言しました。
これらの講師が、𠮷田憲司・国立民族学博物館長をファシリテーターとしてパネルディスカッションを行いました。西尾総長は「関西の大学生が一体となって世界へ呼びかけるような広がりを見せてほしい。最初はインターネットで意見交換を重ね、最後は万博会場に集う流れになればいい」と発言。山極所長も「万博では国境をなくし、言語の壁を越え、若者の言論が交わされる場になってほしい」と応じるなど、活発な議論が交わされました。
このシンポジウムは、2025年まで今後も毎年開催していくことも確認されました。
提言を行う西尾総長
西尾総長(左から2人目)も参加して行われたパネルディスカッション