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大阪大学発の環境技術の社会実装を促進します~「WIPO GREEN」へのパートナー参加について~

  • 取組紹介

国立大学法人大阪大学(以下 大阪大学)は、2022年4月11日に、国連機関である世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization;以下 WIPO)が運営する「WIPO GREEN」にパートナーとして認定されました。

「WIPO GREEN」は、WIPOが運営する、環境技術の技術移転を促すためのグローバルプラットフォームです。WIPOは、インターネット上で、世界中から集められた環境技術及びニーズの情報や、専門家情報等を収録したWIPO GREENデータベースを公開しています。このようなデータベース運営や、技術移転促進プロジェクトを通じて、環境技術の提供者と、環境技術を必要とする者とを引き合わせる場を提供し、環境問題の解決に向けた取り組みを促進しています。
大阪大学は従来より、SDGs (Sustainable Development Goals)の理念を、本学の営みすべてに通底するものと捉え、SDGsという世界共通のプラットフォームを介した多様な主体との共創ネットワークの中で、科学技術・学術の進展を図り、未来を担う人材を育成し、社会の安寧と福祉、世界平和、人類と自然環境の調和に努め、「生きがいを育む社会」の創造に貢献することを表明してきました。
WIPO GREENは、こうした大阪大学の取組に沿うものであることから、WIPO GREENにパートナーとして参加することで、大阪大学発の環境技術の社会実装を促進し、これまでの取組をより一層強化して参ります。パートナー認定に当たり、WIPO GREENデータベースに以下の環境関連技術を登録いたしました。

WIPO GREENデータベース登録技術一覧(2022年4月12日現在)

所属研究(代表)者タイトル掲載先リンク
工学研究科木田敏之 教授有機媒体中のハロゲン化芳香族化合物を選択的に吸着除去できる植物性吸着剤WIPO GREEN
共創機構HP
工学研究科宇山浩 教授海洋生分解性バイオプラスチックプラットフォーム(MBBP)WIPO GREEN
共創機構HP
工学研究科津田哲哉 准教授金属ナノ粒子製造方法、金属ナノ粒子担持担体製造方法、及び金属ナノ粒子担持担体WIPO GREEN
共創機構HP
工学研究科千賀英敬 助教浮体式垂直軸型風車の構造と組立・設置方法WIPO GREEN
共創機構HP
基礎工学研究科白石康浩 准教授過酸化水素製造方法、過酸化水素製造用キット並びにそれらに用いる有機高分子光触媒及びその製造方法WIPO GREEN
共創機構HP
基礎工学研究科満留敬人 准教授リン化ニッケル触媒およびこれを用いた水素化有機化合物の製造方法WIPO GREEN
共創機構HP
産業科学研究所能木雅也 教授電子回路用セルロース膜(CNFの自然循環型IoTデバイスへの応用)WIPO GREEN
共創機構HP
高等共創研究院/
産業科学研究所
後藤知代 准教授水浄化用ナノサイズ海苔様チタン酸ナトリウムシート吸着剤WIPO GREEN
共創機構HP
  • 所属・肩書は掲載時点のものです。

大阪大学は、今後も大学で生み出された優れた環境技術をWIPO GREENデータベースに掲載し、環境問題の解決とSDGsの達成に貢献していきます。

(参考)

※本記事は大阪大学共創機構のHPより引用しております(https://www.ccb.osaka-u.ac.jp/service/wipogreen_partner/)。