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【カーボンニュートラル社会のリーダーに】全学共通教育科目「カーボンニュートラルと私たちの未来」
令和4年度の春~夏学期、入学から1年半の間の全学部生が共に学ぶ全学共通教育科目において、「カーボンニュートラルと私たちの未来」を開講しました。
年々深刻となる地球温暖化問題を背景に、日本は2050年までにカーボンニュートラルを達成すると宣言しています。このことは、2050年に社会の中心を担う今の学生たちにとって大変大きな課題です。
本講義では、大阪大学の様々な分野の研究者や産業界の先駆者から、社会をカーボンニュートラルに転換していくとは具体的にどのようなことを意味しているのか、世界中がカーボンニュートラルへの歩みを進める中、大学や企業はそのビジネスや研究開発をどのように転換しようとしているのか、その最新情報をお届けします。
大阪大学は気候変動問題の解決に資する実践行動のみならず、このような教育による価値観の醸成も推進しております。
カーボンニュートラルは幅広い学部の学生が関心を持っている
本講義の受講者数(4月18日時点)は、文学部、人間科学部、外国語学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、基礎工学部の合計66名と、ほぼ全ての学部の学生が受講し、カーボンニュートラルに対する学生たちの関心の高さがうかがえました。
大阪大学の様々な分野の研究者や産業界の先駆者による講義
第1部 全体の概要
1. 概論、地球温暖化のメカニズム、影響と適応(工学研究科 下田吉之教授)
2. カーボンニュートラルへ向けての緩和策(工学研究科 下田吉之教授)
第2部 産業界のカーボンニュートラルへの取り組み
3. エネルギー産業のTRANSITIONとカーボンニュートラル (関西電力株式会社 西村陽氏)
4. 日本鉄鋼業におけるカーボンニュートラルへの挑戦 (日鉄総研株式会社 齋藤公児氏)
5. 空調の消費電力増大とフロンガス問題への対応 (ダイキン工業株式会社 吉澤正人氏)
6. 持続可能な消費を考える(楽天グループ株式会社 上野友加氏)
第3部 大阪大学のカーボンニュートラルへの取り組み
7. モビリティの変革:電気自動車 (工学研究科 太田豊特任教授)
8. 発光生物デバイスによる照明革命にむけて (産業科学研究所 永井健治教授)
9. 地球温暖化を巡る国際交渉 (共創機構 秦茂則教授)
10. 地球環境保護のために、木を切る?切らない? 樹木の新しい利用方法 (産業科学研究所 能木雅也教授)
11. 大阪大学キャンパスにおけるカーボンニュートラルへの取り組み (サステイナブルキャンパスオフィス 鈴木智博准教授)
12~14. 地球温暖化に対するグループディスカッション (社会ソリューションイニシアティブ 伊藤武志教授、経済学研究科 上須道徳教授)
15. 総括
講義の様子