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【開催報告】2024年8月1日(木)、いのち会議 アクションパネル エネルギー・気候変動/SSI車座の会「日本航空のサステナビリティの取り組み ~ SAF(持続可能な航空燃料)の活用~」を開催しました!
2024年8月1日(木)、いのち会議 アクションパネル エネルギー・気候変動/SSI車座の会「日本航空のサステナビリティの取り組み ~ SAF(持続可能な航空燃料)の活用~」を開催しました。話題提供者の方々含め会場に12名、オンラインで23名が参加しました。以下に概要を報告します。
前田恒倫(日本航空株式会社西日本支社事業部ソリューション営業企画グループ)
「日本航空のサステナビリティの取り組み ~SAF(持続可能な航空燃料)の活用~」
✓ 幼少期の経験・個人的興味と航空業界・ジェット燃料の関心(コンビナートなど)
✓ LAにおけるジェット燃料の企業での勤務経験なども現在の持続可能性への関心に
✓ 統合報告書を用いてJALにおけるサステナビリティに関する取組について説明
→2050年までにカーボンニュートラルを目指す宣言、航空業界全体も努力を続ける
✓ 鍵となるのは航空機の燃費効率の向上や運行の効率←自動車業界での燃費大幅改善
⇔運航や安全性の問題で自動車や鉄道業界に比べると改善に大きなコストがかかる
✓ 飛行時間以外の燃料節約・燃費改善の取組も:地上での移動など
✓ 持続可能な燃料(SAF)の活用:従来の燃料に比べてCO2排出を約80%削減可能
→JALの目標は燃料搭載量の1%(2025)→10%(2030)をSAFに置き換え
✓ SAFの原料として家庭用の廃油や廃材の回収:JALも企業・自治体と連携して実施
⇔廃油などだけではSAFの需要を完全には満たない→他の原材料の開発を進めている
✓ カーボンオフセット:カーボン削減に取り組んでいる企業とタッグ
→機内で搭乗客もカーボンオフセットに参加できる取組も実施中、また運航のスムーズ化に協力してもらうことでCO2排出削減に協力できる面も
ディスカッション・質問
✓ 国産SAFの開発について:日本でも排出権取引について法整備・認証などについても今後工夫が必要になると感じているが現状はどうか?
→まだまだ遅れており、特に工業用廃油が海外に流れている現状がある。民間企業の協力を促進するためにも政府・自治体の推進の動きを強めないと欧米の航空会社に遅れる危険性がある
✓ 搭乗客に出来る努力について:機内持ち込み荷物の減少など出来る事はある。そのためには搭乗客が工夫をすることで得をする仕組みの見える化・推進が必要か(搭載量削減と値引き・サービースの提供など)
✓ メタネーションなどCO2排出量削減に関する研究推進については今後の課題であるが更に進めていきたい