社会貢献 (Contribution to Society)
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釜ヶ崎芸術大学×大阪大学
村上 正行(全学教育推進機構)、ほんま なほ(COデザインセンター)、田中 均(人文学研究科)、横道 仁志(人文学研究科)、榎井 縁(人間科学研究科)、モハーチ ゲルゲイ(人間科学研究科)、小川 歩人(国際共創大学院学位プログラム推進機構)
取組要旨
日雇い労働者のまちとして栄えた大阪市西成区の釜ヶ崎に、「学びたい人が集まれば、そこが大学になる」をキャッチコピーとして、2012年から活動を行っている市民大学「釜ヶ崎芸術大学」がある。「釜ヶ崎芸術大学」には、釜ヶ崎で暮らすおっちゃんをはじめとして、地域の人々や講座に関心のある人であれば、誰でも参加することができる。哲学や芸術、天文学や地理、詩、音楽など、さまざまな講座が開講されており、毎年定められたテーマに基づいた活動も行なっている。2021年度においては「はたらく」について考え、2022年度においては、釜ヶ崎の記憶と記録のアーカイブを行うと同時に、表現と創造と交流の場「釜ヶ崎アーツセンター構想」を構想している。
「釜ヶ崎芸術大学」の活動において、大阪大学の教員がさまざまな形で関わっている。「けんきゅうのつくりかた」といった講座を提供して地域の参加者とともに学んだり、大阪大学の授業での連携として、COデザインセンター「協働術H」において【写真とことば】をテーマに写真家とともに釜ヶ崎の写真を撮って大阪大学で展覧会を開催したり、人間科学部の授業「実験実習1」で現地での実習を実施している。
成果・インパクト
「釜ヶ崎芸術大学」は、これまで学びや表現の機会がなかった人たちに対して、さまざまな講座を提供すること、参加者同士がもつ知恵を共有すること、相互に助け合うコミュニティを構築することを目指している。これらの取組によって、釜ヶ崎という地域から、質の高い教育の提供(目標04)、健康と福祉の実現(目標03)、貧困の削減(目標01)につなげていくことが期待できる。その活動に大阪大学の教員が関わることで社会貢献ができるとともに、大阪大学の教育活動に連携させることを通して、大阪大学の学生もこれらの活動に関与することができる。
担当研究者
村上 正行(全学教育推進機構)、ほんま なほ(COデザインセンター)、田中 均(人文学研究科)、横道 仁志(人文学研究科)、榎井 縁(人間科学研究科)、モハーチ ゲルゲイ(人間科学研究科)、小川 歩人(国際共創大学院学位プログラム推進機構)
キーワード
社会的包摂