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大阪大学豊中キャンパスの共創環境形成拠点(仮称)(2025年春竣工予定)がZEB Ready相当の認証を取得

施設部・サステイナブルキャンパスオフィス

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取組要旨

2025年春の竣工に向けて建設中の大阪大学豊中キャンパスの共創環境形成拠点(仮称)につきまして、このたび、従来施設の 52%の省エネルギー化を実現した建築物として「ZEB Ready」相当*の認証を取得しました。日本 ERI株式会社による BELS 評価(建築物省エネルギー性能表示制度)を受け、2024年 1 月 18 日付で評価書が交付されました。

ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
また、ZEB Readyとは、4段階あるZEBシリーズのうちの一つであり、省エネで基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現している建物のことです。

大阪大学は、今後も環境に配慮し、新築、増築、改築もしくは大規模の改修をする建築物に対してZEBの達成を目指してまいります。

(ZEB化のポイント)
空調負荷や電気容量の最適化によるコストの削減を図り、建物の高断熱化(複層ガラス等)や高効率設備(高効率空調、LED照明等)の導入を行うことで、特別な設備導入を伴わない普及型のZEBを実現しています。

*注
豊中共創環境形成拠点(仮称)は既存の文理融合型研究棟と渡り廊下で接続する事により、建築基準法上既存棟と合わせて1棟の扱いとなります。
ZEBの評価の基準となる建築物省エネ法に基づく適合判定についても建築基準法と同様の考え方であることから、ZEBの評価は既存棟と新棟を合わせたエネルギー消費量の計算をもとに行われます。
既存棟と合わせたZEB Ready認証は取得できていませんが、新棟部分のみを対象にした場合のBEI値はZEB Readyの基準を満たしているとの評価を受けたことから「ZEB Ready相当」として表現しています。

大阪大学豊中キャンパスの共創環境形成拠点(仮称)
大阪大学 (豊中)共創環境形成拠点 (2024年1月18日交付)

研究成果・インパクト

地球温暖化対策のため、日本は2020年10月に「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。
2021年10月に閣議決定された地球温暖化対策計画では、業務部門(事務所ビル、商業施設などの建物)においてエネルギー起源CO2排出量を2013年度比51%削減するといった目標が設定されており、建物でのエネルギー消費量を大きく減らすことができるZEBの普及がカーボンニュートラルの実現に向けて求められており、SDGsに貢献する取組でもあります。

担当組織

施設部・サステイナブルキャンパスオフィス

キーワード

ZEB/環境/SDGs/カーボンニュートラル