研究 (Research)
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パイロドライブジェットインジェクターを用いた治療法の確立、新規分子治療薬開発に関する研究
先進デバイス分子治療学共同研究講座
取組要旨
(株)ダイセルと共同で、分子治療薬のドラッグデリバリー技術としてパイロドライブジェットインジェクターを用い、新規分子治療薬の開発とその医療応用を目指し研究している。これまで、当該新規デバイスが、動物内で、DNAの効率的な発現を誘導すること、更に卵白アルブミン発現プラスミドを用いて、DNAワクチン用デバイスとして有効である可能性を示した。また、より大型の動物にも適用できる可能性を明らかとした。更に、開発した新規デバイスが、タンパク質、ナノ粒子など様々な分子を細胞内に直接導入できる可能性を示した。
研究成果・インパクト
今回開発した新規デバイスを社会に役立てることを目的に、新型コロナウイルスを対象としたDNAワクチンの開発に参画している。DNAワクチンは、感染症だけでなく、がんの免疫療法にも応用が可能であると考えられ、開発中の新規デバイスが、すべての人が健康に過ごすのに貢献できる可能性があると考えている。また、新規デバイスは、様々な物質を生体に導入できることから、新しい産業と技術革新のキーデバイスとして応用可能であると考えている。
担当研究者
熊ノ郷淳、徳増 有治、山下邦彦、西川智之、張今陽、Tai Jiayu (以上大阪大学)、山田良平、坂口奈央樹、坂口裕子、長谷川崇志、三木克哉(以上(株)ダイセル)
※本学ResOUのホームページ「究みのStoryZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
熊ノ郷淳
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2021/nl84_mimiyori_vol7/
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2015/201506_01/
キーワード
ジェットインジェクター、免疫、がん
応用分野
遺伝子治療、がん治療、ワクチンパイロドライブジェットインジェクターを用いた治療法の確立、新規分子治療薬開発に関する研究