研究 (Research)

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萌芽的科学技術を巡る「責任ある研究・イノベーション」のためのアセスメントの体系化と実装 (Systematisation and implementation of assessments for ‘responsible research and innovation’ concerning emerging science and technology)

准教授 標葉 隆馬(社会技術共創研究センター) SHINEHA Ryuma(Research Center on Ethical, Legal and Social Issues)

    特徴・独自性

    科学技術の急速な発展は、多くの恩恵とともに、今までには見えていなかった「倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal, and Social Issues: ELSI)」の把握と対応、幅広いアクターの問題意識や価値観の包摂、潜在的危機に対する早期からの洞察を必要とします。このような問題への取り組みは、近年では、「責任ある研究・イノベーション(Responsible Research & Innovation: RRI)」の枠組みに注目した議論が進んでいます。この研究では、幹細胞・再生医療、ゲノム編集、合成生物学、分子ロボティクスなどの具体的な先端科学技術の事例に注目しながら、アクター間の関心の違いの可視化、様々なELSI/RRI議題の分析とボトムアップでの熟議の構築を併せて行うRRIアセスメント実践するものです。

    先端科学技術を巡るELSI/RRI議題の抽出・熟議を一連して行うアセスメントの試行と模索
    質問紙調査を活用し、専門家コミュニティと一般市民の関心・懸念事項のズレの可視化

    研究の先に見据えるビジョン

    先端科学技術に関わる幅広いインパクトの洞察と多様な関心や問題意識の可視化のための技法を構築しながら、より良いイノベーション・ガバナンスの在り方を模索するものです。現在は生命科学に関わる話題を中心にしていますが、他の領域も視野に入れて広げていきたいと思っています。

    メディア報道のフレーミングの可視化による社会的関心の探索(再生医療の事例)

    担当研究者

    准教授 標葉 隆馬(社会技術共創研究センター)

    キーワード

    倫理的・法的・社会的課題(ELSI)/責任ある研究・イノベーション(RRI)/科学技術政策/研究評価/インパクト

    応用分野

    生命科学/テクノロジーアセスメント/科学技術政策

    参考URL

    https://elsi.osaka-u.ac.jp/system/wp-content/uploads/2020/04/20041801_ELSI_NOTE_01.pdf
    https://elsi.osaka-u.ac.jp/system/wp-content/uploads/2020/04/20041801_ELSI_NOTE_02.pdf
    http://stips.jp/20200331/

    ※本内容は大阪大学共創機構 研究シーズ集2021(未来社会共創を目指す)より抜粋したものです。