研究 (Research)

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微生物によるバイオものづくりで、温室効果ガス削減やエネルギーの安定供給に貢献

教授 本田 孝祐(生物工学国際交流センター)

  • 理工情報系 (Science, Engineering and Information Sciences)
  • 工学研究科・工学部 (Graduate School of Engineering, School of Engineering)
  • 情報科学研究科 (Graduate School of Information Science and Technology)
  • 全学・学際など (University-wide, Interdisciplinary, etc.)
  • 生物工学国際交流センター (International Center for Biotechnology)

取組要旨

本取り組みは、国立研究開発法人科学技術振興機構の革新的GX技術創出事業(GteX)の一環として、生物工学国際交流センターの本田孝祐教授が代表を務めるプロジェクト「多様な微生物機能の開拓のためのバイオものづくりDBTL技術の開発」として実施されるものです。
本プロジェクトでは、微生物が持つ多様な機能を開拓することで、燃料、樹脂、繊維などの原料となる有用化学品の発酵生産を実現し、温室効果ガス削減やエネルギーの安定供給に貢献することを目指します。光や電気を利用してCO2等を資源化できる微生物や、100℃近い高温環境でも生育できる微生物など、バイオものづくりのための魅力的な機能を有した微生物を探索します。さらには、これらを工業用微生物として育種するため、遺伝子発現スイッチング技術や代謝経路の人工デザイン・最適化技術など、様々な先端技術を開発します。
プロジェクトチームは、大阪大学を含む13機関から集結した若手研究者を中心に構成されたオールジャパン体制からなります。農芸化学、生物化学工学を中心に、数理解析、電気化学、公共政策など異分野の研究者も巻き込んだチームを編成し、新たな融合研究を展開していきます。大阪大学からは研究代表者を含め、学際研究を推進する7名の若手・中堅研究者が参画しています。

研究成果・インパクト

微生物によるものづくり(バイオものづくり)は、温室効果ガスの削減とバイオエコノミー拡大の二兎を追える技術分野です。とりわけわが国は、アミノ酸発酵生産菌の発見や、異性化糖生産技術の開発など、バイオものづくりの分野で世界をリードしてきた実績を有します。大阪大学の研究者をリーダーとするオールジャパンの研究チームで世界のバイオものづくりをけん引し、地球規模課題であるグリーントランスフォーメーションの実現に貢献することを目指します。

担当研究者

本田孝祐(共同研究者:青木航(工学研究科)、松田史生(情報科学研究科)ほか)

キーワード

バイオものづくり/グリーントランスフォーメーション/合成生物学

応用分野

化学/環境・エネルギー/食品