研究

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四川大地震を契機とした防災および感染症ネットワークの構築

渥美 公秀(人間科学研究科)

  • 人文学社会科学系
  • 人間科学研究科・人間科学部

取組要旨

四川大地震の救援活動をきっかけに四川省成都市のNGOと協力関係を築いてきた。併設された新安世紀安全教育科技研究院とはOOS協定を結んで中日防災セミナー(成都)を開催し、2020年1月には民間財団の助成を得て日中シンポジウム(西宮)も開催した。コロナ禍を契機に日中のみならず15を越える国や地域からの参加を得たネットワークIACCR(International Alliance for COVID-19 Community Response)を構築し、各地の市民による支援活動について学びを深めている。現段階では、各地の対応策の中に地域の伝統的な互助システムが活かされていることを見いだしており、それを各文化的文脈を考慮して適用していくための方略を議論しようとしている。

研究成果・インパクト

日本と中国というともに災害が頻発する国々が政治社会文化的背景の異なることを意識しながら防災を追求していくことは人々のいのちを守るという究極の目標の下でSDGsの目標達成に貢献することは当然である。一方、新型コロナウイルス感染症の蔓延を自然科学的見地(だけ)でなく、社会科学的に分析していくことで、その成果は、例えば罹患者が差別されるといった極めて不当な社会的問題への対応へと繋がるようなインパクトを与えることができる。

担当研究者

渥美公秀(人間科学研究科)

※本学ResOUのホームページ「究みのStoryZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g001890/
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g001889/

キーワード

四川大地震、防災、感染症、新型コロナウイルス

応用分野

社会学、社会心理学