研究 (Research)

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健康長寿研究(SONIC)

権藤 恭之・安元 佐織・樂木 宏美・神出 計(医学研究科)、池邉 一典(歯学研究科)

  • 人文学社会科学系 (Humanities and Social Sciences)
  • 人間科学研究科・人間科学部 (Graduate School of Human Sciences, School of Human Sciences)

取組要旨

わが国は世界に冠たる長寿国です。2020年現在、100歳以上の方々(百寿者)の人口は7万人を超え、2030年には30万人を突破するとも予想されています。65歳を高齢者の入り口とすれば、100歳まで実に30年以上も高齢期を過ごすことになります。この長期に渡る高齢期を過ごし、心身ともに健康に長寿を迎えるために必要な条件や実際に長寿を達成した方々がどのような生活を送られているのか実態に関してはまだ分かっていないことが多いのが現状です。
そこで、後さらに進行すると予想されている社会の超高齢化に備えるために、高齢者の「からだ」と「こころ」の健康状態や「幸福な老い」に影響する要因を明らかにすることが重要だと考え、複数の地域に在住の70歳、80歳、90歳、そして100歳の方々という幅広い年齢の方たちを対象とした縦断調査を実施している。これまで、累計で約3300名の方々が調査に参加している。

研究成果・インパクト

第1は、高齢期の身体的健康を維持する要因を明らかにすることである。例えば既に、血圧が認知機能や身体機能に与える影響が年齢によって異なるという、重要な知見を得ている。第2は、生涯に渡って幸福を感じながら生活できるための要因を提供することである。これは、超高齢化が進行している身体的健康の低下が顕著な最晩年期にとって非常に大きな問題である。

担当研究者

権藤恭之、安元佐織、樂木宏美、神出計(医学研究科)、池邉一典(歯学研究科)

※本学ResOUのホームページ「究みのStoryZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
権藤恭之
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2019/0tkidf/

備考

長期に同一人物を追跡する縦断研究は、時間と労力がかかるが、超高齢社会における健康長寿に関する様々なエビデンスを提供している。

キーワード

健康長寿、幸福