研究

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実践志向型地域研究に立脚した東アジアの環境問題改善並びに日中協働基盤の構築

三好 恵真子・胡 毓瑜・ 小林清治(人間科学研究科)、豊田 岐聡(理学研究科)、許 衛東(経済研究科)、高橋 慶吉・林 礼釗(法学研究科)

  • 人文学社会科学系
  • 人間科学研究科・人間科学部

取組要旨

 グローバルに台頭する中国の環境問題に対する東アジアの連携は不可欠であり、中でも「一衣帯水」の隣国としての日中における協力体制強化が求められている。本研究では、環境問題や中国地域研究に関して豊富な実績を有す文理を跨がる多様な研究者が協働し、現地の濃厚な人脈・資源を活かしながら、東アジアの環境問題改善に向けた実践志向型地域研究を討究するものである。ここでは、中国の環境問題の中で最大の注目を集める「気候変動」と「再生エネルギー」に主として焦点を当てている。またこれらと並行して若手研究者の育成を軸としながら日・中・台による国際セミナー(会議言語中国語)を経年的に実施し、国境を超えた学術交流をより発展・緊密化を図っている。したがって、「中国・台湾等との大学間交流」による国境の相対化と同時に「研究領域の複合的編成」及び「教育との有機的連携」の具体化は、学問研究の時代的要請に応えるものであり、また日本の大学教育における創造的研究・教育体系作りの可能性を模索・提案する意義も有している。

研究成果・インパクト

 本研究では、東アジアの環境問題の課題解決と国際協調を目指すとともに、グローバル・イシューの観点から中国および中国を巡る東アジアの国際関係と歴史構造の検討を行い、「交錯・対抗」の関係から「共存・・共生・共創」の関係への展望に立って、中国台頭に伴う21世紀の東アジアの国際環境変動のダイナミズムに対処すべく処方を具体的に提示していく。

担当研究者

三好恵真子(人間科学研究科), 胡毓瑜(人間科学研究科), 小林清治(人間科学研究科), 豊田岐聡(理学研究科), 許衛東(経済研究科), 高橋慶吉(法学研究科), 林礼釗(法学研究科)

キーワード

文理融合、気候変動、再生エネルギー、国際連携、環境ガバナンス、人間の安全保障

応用分野

環境,地域研究,質量分析,経済総合論、国際関係論、生活環境学、環境社会学、政治史