研究 (Research)
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ヒューマングライコーム
深瀬 浩⼀・梶原 康宏・伊藤 幸成・⽊下 タロウ(微⽣物病研究所)、三善 英知(医学系研究科)
取組要旨
糖鎖は、⽣体内の様々なところで機能する重要な分⼦である。その構造が変わる、あるいは⽋損することで病気が発症する。⼤阪⼤学には、世界的トップレベルの糖鎖合成研究者、糖鎖⽣物学研究者が揃っている。このメンバーで、難病、感性症、免疫に関与する糖鎖の単離構造決定、そして、それらを化学合成することで、治療薬、診断法に応⽤することをおこなっている。さらには、それら糖鎖に対する⾮常にユニークな独⾃の⽅法で抗体を作成し、難病の診断を確⽴することを⽬指している。また、多くのヒト⾎清を使って、新規診断法の開発も検討中である。
研究成果・インパクト
福⼭型筋ジストロフィーにみられるような多くの難病は、糖鎖などによる修飾の⽋陥が原因となることがわかってきて いる。糖鎖の構築は、遺伝⼦制御ではないため、その予測が困難であることも難病の診断が難しい原因となっている。 SDGsの⽬標 3にある”あらゆる年齢のすべての⼈々の健康的な⽣活を確保し”を実施するには、ヒトの遺伝⼦研究だけで なく、加齢や病気とともに変化する糖鎖構造を正確に分析し、診断や治療に早期につなげる技術が必要である。本学で はその基礎研究を実施している。
担当研究者
深瀬 浩⼀、梶原 康宏、伊藤 幸成、⽊下 タロウ(微⽣物病研究所)、三善 英知(医学系研究科)
※本学ResOUのホームページ「究みのStoryZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
深瀬 浩一
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g004362/
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g004361/
三善 英知
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2022/guidebook_2022/
キーワード
糖鎖、ワクチン、糖ペプチド、糖タンパク質、ペプチドグリカン
応用分野
ワクチン、感染症難病診断