研究

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サイバースポーツコンプレックス(CSC)構想

中田 研(医学系研究科)

  • 医歯薬生命系
  • 医学系研究科・医学部(医学専攻)

取組要旨

 大阪大学では、2020年東京オリンピック・パラリンピックにむけて革新的スポーツ医科学研究を進めるスポーツ庁受託事業「スポーツ研究イノベーション拠点形成プロジェクト(SRIP)」を実施しています。本プロジェクトでは、中田研教授(医学系研究科スポーツ医学)を中心に、医学系研究科の基礎・臨床・社会医学の講座と広く連携し、工学・基礎工学・情報科学・歯学や産業科学研究所の大阪大学の多岐に渡る分野、さらに、多くの大学や競技団体、企業とも協働します。そして、オールジャパン体制で、スポーツ選手の様々なデータを統合してAI予測を行うサイバーフィジカルシステム(CPS for Sports)を用いて、「経験と勘」でしかわからなかった知見を引き出し、トップアスリートの競技力向上,スポーツ外傷・障害・疾病予測予防を目指しています。CSC(サイバースポーツコンプレックス)構想とは「多くのスポーツ施設や、街や、シーンがサイバー空間で繋がり、健康促進のために機能する複合体」として、2017年より大阪大学が目指している活動構想であり、大学と企業、行政や自治体、スポーツ団体、スポーツ大会、経済団体などと共創することによって実現へ向けて進める。大阪大学でのSRIPやデータビリティーフロンティア機構、Society 5.0 実現化研究拠点支援事業等と、今後展開する箕面新キャンパスや関西スポーツヘルスケアセンター等での活動をスポーツ・ヘルスケアを中心に融合発展させる計画です。さらに、2019年ラグビーワールドカップ、2021年東京オリンピック・パラリンピック、2021年関西ワールドマスターズゲームズ、2025年大阪/関西万博の国際スポーツイベント開催を踏まえ、吹田市立サッカースタジアムや、東大阪市花園ラグビー場、大阪市長居競技場など、学外の施設連携にも取り組みを進めています。日本の医工技術にICT(情報伝達技術)、ビッグデータ、AIなど情報科学技術を結ぶ新たなスポーツ医科学研究により、東京オリンピックやその後の国際競技での日本選手の活躍のみならず、ジュニアからシニアまでの身体活動の向上、ヘルスケア分野の発展、健康寿命の延伸とそれを実現する社会システム構築を目指しています。(参考資料添付あり)

研究成果・インパクト

 サイバースポーツコンプレックス(CSC)実現化の開発研究成果により、全世界死亡原因の約70%を占めるNCD(非感染性疾患:がん,心血管疾患,肺疾患,糖尿病など)の4大リスクの1つである身体不活動が改善し、人々の well-being に寄与する。また、CSCの社会は、ヘルスケア産業の活性化からまちづくりを促進し、地域再生に好循環をもたらす。このCSCの実現のための研究活動では、SRIPやSociety 5.0 実現化研究拠点支援事業等の活動から、大阪大学医学系研究科と、情報科学研究科、サイバーメディアセンター、産業科学研究所などとともに、学外の企業、スポーツ競技団体、自治体と連携協力して、多様性の包摂にて進める。これらの活動により、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、目標11 「住み続けられるまちづくりを」、目標16「平和と公正をすべての人に」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献します。

担当研究者

中田 研(医学系研究科)

キーワード

健康の維持・増進、健康寿命、オリンピック・パラリンピック、AI、ICT

応用分野

疾患予防,未病,well-being,スマートヘルス,デジタルセラピューティクス(デジタル治療),スマートシティー,地域再生,多様性の包摂