研究 (Research)
最終更新日:
「光とナノ構造の相互作用」から生物模倣材料・原子レベル分析へ
准教授 齋藤 彰(工学研究科 物理学系専攻) SAITO Akira (Graduate School of Engineering)
研究内容
可視光からX線に至るさまざまな光は、ナノ構造との相互作用で威力を発揮します。
・可視光域では、モルフォ蝶の「広角で単色に輝く」特異な性質は色あせない発色材や光源に使えます。
・反射を透過に転用すると、明るくて広拡散の窓や照明ができます。生物の優れた機能は環境・エネルギーの負荷が小さい点が重要です。
・X線では、走査型トンネル顕微鏡(STM)との合体で、他にない「原子スケール元素分析」「X線による原子移動の観察」等ができます。ここから半導体や電池などの微細部で新たな化学分析が期待できます。
担当研究者
准教授 齋藤 彰(工学研究科 物理学系専攻)
キーワード
生物模倣/光材料/表面科学/シンクロトロン放射/元素分析
重点分野
計測分析技術/光・量子/エネルギー/革新的マテリアル/医工連携/ヘルスケア/スマートシティ/スマートモビリティ/社会システムデザイン
応用分野
発色・光輝材/建築・照明/ナノデバイス(半導体・化学)分析
論文・解説等
[1] A, Saito et al., J. Opt. Soc. Am. B 38(5) (2021)1532.
[2] A, Saito et al., J. Photopolymer Sci. Technol 31 (2018) 113.
[3] A, Saito, in “Fundamentals of Picoscience”, CRC Press, pp. 585-592 (2013).