研究 (Research)

最終更新日:

リボスイッチを用いた遺伝子発現におけるノイズ及び閾値の制御 (Control of Noise and Threshold in Gene Expression Using Riboswitches)

准教授 加藤 泰彦(工学研究科 生物工学専攻) KATO Yasuhiko (Graduate School of Engineering)

  • 理工情報系 (Science, Engineering and Information Sciences)
  • 工学研究科・工学部 (Graduate School of Engineering, School of Engineering)

研究内容

・RNA結合タンパク質SHEPがミジンコの性決定遺伝子のmRNAの5´UTRに結合し、翻訳を抑制することを発見。これは確率的な遺伝子の転写(ノイズ)をキャンセルするリボスイッチとして働いている。
・性決定遺伝子の5´UTRと重複した領域を有する長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)がSHEPをトラップしノイズキャンセルを解除することを発見。
・SHEPの発現量でノイズキャンセリングの閾値が決まることを発見。
・RNA結合タンパク質感受性リボスイッチとlncRNAを組み合わせたノイズフリーかつ遺伝子発現の閾値のコントロールが可能な人工遺伝子発現制御システムを開発中。

担当研究者

准教授 加藤 泰彦(工学研究科 生物工学専攻)

キーワード

RNA 結合タンパク質/LncRNA/リボスイッチ/ 遺伝子発現制御/ノイズ

重点分野

バイオ

応用分野

医療・ヘルスケア分野/創薬関連

論文・解説等

[1] CAG. Perez et al., PLoS Genet., 2021, 17, e1009683.
[2] Y. Kato., H. Watanabe., In: Jurga S, Barciszewski J. (ed.) The Chemical Biology of Long Noncoding RNAs, Springer, 2020, 85–102.
[3] Y. Kato et al., Curr. Biol., 2018, 28, 1811-1817.e4.

連絡先URL

https://www-bio.eng.osaka-u.ac.jp/ez/

※本内容は大阪大学大学院 工学研究科2024 研究シーズ集より抜粋したものです。