植物有用成分の生合成機構解明と合成生物学 (Elucidation of Biosynthetic Mechanisms of Useful Plant Metabolites and Synthetic Biology)

研究内容

・植物のゲノム情報を利用して、植物が生産する有用成分、なかでも非糖質系天然甘味料やアンチエイジング成分として知られるトリテルペノイドの生合成に関わる酵素遺伝子を特定。
・取得した酵素遺伝子を用いて酵母などの微生物や一過的に外来遺伝子を導入したベンサミアナタバコにおいてトリテルペノイド生合成経路を再構築し、植物資源の乱獲や環境破壊、原料生産国による輸出制限などの問題を回避しうる代替生産法の構築を目指す。
・植物有用成分の成分含量を制御する転写制御因子の機能解明やゲノム編集による代謝改変にも取り組む。

担当研究者

准教授　關 光（工学研究科 生物工学専攻／先導的学際研究機構産業バイオイニシアティブ研究部⾨産業バイオイニシアティブ研究部⾨）

キーワード

薬用植物／テルペノイド／生合成／酵素／合成生物学

重点分野

バイオ／カーボンニュートラル／医工連携／ヘルスケア

応用分野

医療・ヘルスケア分野／食品関連

論文・解説等

[1] Chung SY. and Seki H., et al., Nature Communications. 11, 5664 (2020).
[2] 關ら「グリチルリチン生合成機構の解明と組換え酵母での生産」, ファルマシア57, pp710-714 (2021).
[3] 關ら「植物トリテルペノイドの酵母生産: 実例および展望」、植物の生長調節 57, pp77-83 (2022).

連絡先URL

http://www.bio.eng.osaka-u.ac.jp/pl/index.html

※本内容は大阪大学大学院 工学研究科2024 研究シーズ集より抜粋したものです。