研究

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情報科学とバイオテクノロジーを融合したバイオものづくりの研究

松田 史生・清水 浩(情報科学研究科)

  • 理工情報系
  • 情報科学研究科

取組要旨

カーボンニュートラルな社会を実現するには、再生可能な植物由来の材料から、微生物発酵能力を用いて、バイオ燃料、化成品原料などを生産する「バイオものづくり」が重要な役割を果たすと期待されています。しかし、複雑な生物の仕組みを理解し、活用するのは容易ではありません。そこで、大阪大学情報科学研究科では全国的にもユニークなバイオ情報工学専攻を設置し、情報科学とバイオテクノロジーを融合したバイオものづくりの研究を進めています。質量分析装置などの先端機器を用いて生物の中身を計測し、得られた膨大なデータから生命の設計原理を抽出するために、情報科学の手法を活用します。また、生物の計算機シミュレーションを可能として、有用な微生物の設計につなげています。情報科学から得られた知見をバイオテクノロジーの手法(微生物の改良、培養実験等)で実証しています。また、複雑な生物の仕組みを理解する手法を、がんなどの疾患メカニズムの解明に応用する研究も進めています。

研究成果・インパクト

バイオテクノロジーと情報科学の融合領域を開拓することで、SDGs目標の「産業と技術革新の基盤をつくろう」を進めています。また、構築した基盤はSDGs目標の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「すべての人に健康と福祉を」に貢献するのに加えて、「いのち」にむきあい活力あるカーボンニュートラル社会の形成に向けたさまざまな応用へと展開できます。

担当研究者

松田 史生、清水 浩(情報科学研究科)

キーワード

情報科学、バイオテクノロジー、バイオものづくり

応用分野

有用物質生産、創薬