研究 (Research)
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「混雑と待ち」の現象を数理とデータの力で解き明かす (Unraveling the Phenomena of “Congestion and Waiting” through Mathematics and Data Analysis)
准教授 井上 文彰(工学研究科 電気電子情報通信工学専攻) INOUE Yoshiaki (Graduate School of Engineering)
研究内容
多数の人が限られた資源を共有して使用するとき、そこには混雑や待ちが発生します。身近な例では病院外来の診察待ちで、たった3分の診察を受けるために1時間以上待たされることも珍しくありません。ほかにも、情報通信の世界では、目には見えないところでデータが「待ち行列」を作って待たされています。私が専門とする「待ち行列理論」は、このような現象を定量的に表現して解析する数学の道具であり、これを実世界のデータと組み合わせることで混雑や待ちに関わる諸問題の解決に役立てることができます。
担当研究者
准教授 井上 文彰(工学研究科 電気電子情報通信工学専攻)
キーワード
待ち行列理論/マルコフ解析/確率過程論/通信ネットワーク/ データ分析
重点分野
AI・データ/情報・通信/社会システムデザイン
応用分野
医療・ヘルスケア分野/情報通信分野
論文・解説等
[1] Y. Inoue et al., IEEE Trans. Inf. Theory, 65(12), 8305-8324, 2019.
[2] Y. Inoue et al., Queueing Syst, 89(3-4), 303-350, 2018.
[3] 井上文彰,第22回日本看護管理学会学術集会 教育講演, 2018.