研究

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持続可能社会構築に向けた廃グリセロールを用いたバイオディーゼル生産

藤山和仁・梶浦裕之(生物工学国際交流センター)

  • 全学・学際など
  • 生物工学国際交流センター

取組要旨

我々は、日常生活より廃棄される油を原料とし、微生物による醗酵生産法を利用したバイオディーゼルの生産技術を開発しています。この技術は、廃棄物をエネルギー源へ生物変換するもので、持続型産業社会を構築するために大きく貢献すると期待しています。私たちはこれまでに、タイのカセサート大学と協働して、微生物の育種改良を行い、温度、酸素ストレスなどに抵抗性を持ったスーパー酵母を創製しました。このスーパー酵母を用いると、廃油より調製された廃グリセロールを栄養源として醗酵プロセスを経て、オレイン酸などの脂肪酸を効率的に得ることができるようになります。

研究成果・インパクト

日常生活に由来する廃棄物を原料とし、微生物による醗酵生産法を利用した有用物質変換と生産は、環境負荷低減かつ天然資源の持続可能な管理となり「いのちを『まもる』」と「いのちを『はぐくむ』」に貢献し、廃油から化石燃料代替物質生産の技術開発は「いのちを『まもる』」技術となる。さらに、東南アジアの研究者とのパートナーシップのもとで協働開発を実施することにより、地球規模課題の問題解決へと知恵と知識を結集できる。

担当研究者

藤山和仁、梶浦裕之(生物工学国際交流センター)

キーワード

環境バイオテクノロジー、バイオディーゼル、醗酵生産

応用分野

化学、エネルギー、資源循環