研究 (Research)

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地域資源と科学技術による減災:避難所情報共有「災救マップ」と独立電源通信機「たすかんねん」の開発

稲場 圭信(人間科学研究科)、SSI、全国自治会活動支援ネット、NTN、ソフトバンク、日新システムズ、日本電業工作、RICCC

  • 人文学社会科学系 (Humanities and Social Sciences)
  • 人間科学研究科・人間科学部 (Graduate School of Human Sciences, School of Human Sciences)

取組要旨

2017年から地域資源と科学技術の融合による防災・減災の共同研究として取り組んできました。大阪大学吹田キャンパス内に風力発電、太陽光発電、蓄電池、通信、カメラといった機器を備えた独立電源通信機「たすかんねん」を3台設置し、実験・内部検証を行ってきました。「たすかんねん」は日ごろの住民の見守りと大規模災害時の電源供給と通信の確保を可能にする画期的なものです。災害時に広域かつ長時間の停電及び通信遮断により被害概要の把握と救援活動が困難な事態に対応するものです。また、バージョンアップを重ねている未来共生災害救援マップ(略称「災救マップ」)は、全国の学校や公民館など避難所および寺社などの宗教施設をあわせて約30万件集約した日本最大級の災害救援・防災マップです。災害時の施設混雑状況やインフラ稼働状況を伝えることができる「災救マップ」と独立電源通信システム「たすかんねん」の組み合わせにより減災・見守りを実現します。

「災救マップ」(左側)  独立電源通信機「たすかんねん」(右側)

研究成果・インパクト

共同研究の成果である独立電源装置とその仕組みは、大規模災害時に電力と通信を供給し、災害時に人々のいのちをまもります。この「たすかんねん」のシステムと、そして以前からの研究の成果である「災救マップ」とその仕組みの組み合わせにより、いのちを「まもる」そしていのちを「はぐくむ」ような減災と見守りが実現します。

担当研究者

稲場圭信(人間科学研究科)、SSI、NTN株式会社、一般社団法人 全国自治会活動支援ネット、ソフトバンク株式会社、NTN株式会社、株式会社日新システムズ、日本電業工作株式会社、一般社団法人地域情報共創センター(RICCC)

※本学ResOUのホームページ「究みのAtoZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください圭信。
稲場圭信
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/c0a0l9/

キーワード

防災、災救マップ、たすかんねん

応用分野

共生学、社会学、防災工学