研究

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岩手県野田村の復興過程に関する現場研究

渥美 公秀・石塚 裕子(人間科学研究科)

  • 人文学社会科学系
  • 人間科学研究科・人間科学部

取組要旨

東日本大震災で被災した岩手県野田村の復興過程に参与しながら、災害後のまちに健康に住み続けられるような研究実践を展開している。具体的には、2011年からの災害救援、2013年からの大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラムによる現地拠点の開設と運営、毎夏のフィールドワーク実習(大学院)などを通じて構築してきた関係をもとに締結したOOS協定を柱に、「野田学」を興すという活動を通じて復興過程に関わりを継続している。野田学では、講義として人間科学研究科の教員が次々と現地で講義し、実習としてアンケート調査の役場職員の指導などに取り組み、さらに、演習として住民との読書会を開催している。野田学の目標を「10年後には決して他の村に真似のできないようなユニークな村になる」を掲げていることで、復興過程を活性化する一助となっている。

研究成果・インパクト

災害復興の目標は、SDGsのすべての目標と密接に関わっている。本研究の場合、東日本大震災・津波によって何もかもを失った時点からの再スタートのプロセスを検討しているので、そこで見いだされる事柄の1つ1つが複数のSDGs目標と関わる。それらは総合的にいのちを育み、守り、活かすことへと繋がる。

担当研究者

渥美公秀・石塚裕子

※本学ResOUのホームページ「究みのStoryZ」に、インタビュー記事が掲載されています。是非ご覧ください。
渥美公秀
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g001890/
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2017/g001889/

キーワード

東日本大震災、津波、救援、復興、災害ボランティア

応用分野

社会学、心理学、障害学