教育

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日本におけるマイノリティの教育の理論と実践(高度副プログラム)

岡部 美香(人間科学研究科)

  • 人文学社会科学系
  • 人間科学研究科・人間科学部
  • 大学院生(修士)
  • 大学院生(博士前期)
  • 大学院生(博士後期)

授業科目など要旨

誰一人取り残さない社会の実現をめざして国連サミット(2015)で採択されたSDGsの目標の一つに「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」(目標4)が掲げられています。これを受けて、日本でも2016年に「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(教育機会確保法)が公布され、全国で夜間中学校の設置・整備が進められているほか、何らかの困難や特別なニーズを抱える児童生徒への教育・支援および課題の多い学校への支援に力が注がれています。とはいえ、まだ成果は十分とは言えません。特に近年、増加・多様化の傾向が著しい外国にルーツをもつ児童生徒への教育・支援が焦眉の課題であることは明らかです。本プログラムは、こうした国際的・全国的な教育課題の解決に実働的に貢献し得る高度な専門的知識・技能をもつ社会人の育成・輩出をめざして設置されました。

SDGs貢献可能性

教員志望者はもちろん、グローバル化が日本の教育に及ぼす影響や教育格差の問題に関心のある人が、ただ現状を認識するだけでなく、現行の問題の解決のためにさまざまな人々と協働しながら実働できる社会人になれるよう、学習するためのプログラムです。本プログラムは、人間科学研究科・人文学研究科・日本語日本文化教育センターの教員が協力し、大阪府内の学校や教育委員会と連携してフィールドワークを実施することによって、外国にルーツのある子どもたちが年々増加している現代日本の学校教育の課題に専門的な観点から適切かつ効果的に対応することのできる修了生を育成・輩出することを目的としています。

備考

対象の課程:修士・博士

次のURLのK9をご参照ください。
https://www.celas.osaka-u.ac.jp/senior/minor/#fukupro