研究

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植物中の抗菌ペプチドを検出する抗体の開発

北條 裕信(蛋白質研究所)、キューバ遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(CIGB)

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  • 蛋白質研究所

取組要旨

菌類等による植物の病気は、Cubaはじめ南アメリカ諸国、また発展途上国における食物増産にとって大きな問題である。植物ディフェンシンは、植物が生産する抗菌活性を持つペプチドである。もともと植物由来であり、またペプチドで分解しやすいことから人に対する安全性も高い。このため組換え技術により植物ディフェンシンの遺伝子を導入した植物は、農薬の使用も低く抑えられるとともに、食物の生産量を効率的に上昇させ、世界の食料事情の改善に大きく貢献すると考えられる。現在のところ、このディフェンシンに対する抗体がないため、植物中での発現場所、量等の解析が困難であり、より良い組換え植物の開発上の問題となっている。そのためCuba CIGB研究所との共同でディフェンシン抗体の作成研究を進めている。

研究成果・インパクト

ディフェンシンの抗体が得られれば、植物内のどこにディフェンシンがどれくらい発現するかがわかり、効率的な遺伝子導入法が開発できる。それにより食物の増産が可能となり、世界の食糧事情の改善につながる。

担当研究者

北條裕信(蛋白質研究所)、キューバ 遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(CIGB)

キーワード

抗菌ペプチド、植物生産

応用分野

農業