研究

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IoT照明ステーション

山本 和久(レーザー科学研究所)

  • 理工情報系
  • レーザー科学研究所

取組要旨

 可視光レーザー走査システムによる3D計測を行い、物体、人間検出などを行っている。レーザーは、ビームを走査することにより望む位置に線状照射や面状照射を行うことができ、レーザーを可視光とすることで、投影表示やスポット照明を所望の時・場所・サイズで照射できる。また同時に走査反射光の遅延時間検知(TOF)により可視光LiDARを構成することができ、周囲の人・モノの位置のセンシングを行うことができ、超小型センサー付き光源として展開できる。この技術をベースとした「IoT照明ステーション」は、必要な場所、必要な時間に、望むべき色や強度の可視光を提供できるのが特長である。同一可視光レーザーと走査デバイスの共通化により、センシングと照明・表示・通信・給電や指示の多目的・多機能の一体化集積システムを、超小型・超低コストで実現できる。以下本技術の展開例を示す。
・可視光レーザーにより害虫を検出、レーザー照射で駆除することで、無農薬農業や樹木保護に貢献する。
・農作物の生産応用としては、LiDARで検出し必要な部分のみ光照射する省エネ型の植物育成システムに展開できる。
・家庭や、オフィスなどで「IoT照明ステーション」を導入することで、超省エネ化に貢献できる。

研究成果・インパクト

 可視光レーザーを用いたIoTステーションにより、いつでもどこでも農業が可能となり、貧困および飢餓をなくすことができる。農作物の生産性を向上させ、生産量を増やしつつ、生態系を維持することが可能となる。またレーザーにより害虫を駆除し、無農薬農業や森林の保護に役立てることができる。すべての国々は各国の能力に応じた取組を行う。森林を含めた外来害虫の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入可能である。またクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じた産業改善により、持続可能性を向上させる。

担当研究者

山本和久(レーザー科学研究所)

備考

・新たな構想である「IoT照明ステーション」は様々なSDGs目標に貢献可能である。

キーワード

可視光LiDAR、レーザー、照明

応用分野

農業、製造業、自動車